菊次郎の夏 [DVD]
ヤンチャで無責任、素っ気ないようで暖かい、そして照れ屋でナイーブ・・・「ビートたけしのオールナイトニッポン」を視聴していた
世代の人たちが抱く「ビートたけし」像と、その「ビートたけしのオールナイトニッポン」や彼の著書にもでて来る「浅草の変なオヤジ」
が混ざり合ったような主人公の「菊次郎」。
そして「菊次郎」といえば下町のヤクザなペンキ塗りだった「ビートたけし」の親父。
映画がすすむにつれ両親のいない少年「正夫」よりも、生き方の下手な「菊次郎」が哀れに思え、気になって仕方なくなる・・・・・
なるほど「菊次郎の夏」だぁ・・・。
構成面では、必要以上の情感を抱かせないお馴染みの淡々と流れるシーンの展開と、必要以上に想いを昂ぶらせる「久石譲」の音楽はベストマッチ。
残念なのは、少年の夢のシーンの表現法や、義太夫、井出らっきょ等と、いいオッサン同士が延々と童心に帰り戯れるシーンなど間延びして非常に辛い。
それらを、製作側はどう捉えているのか疑問・・・・「ソナチネ」のそれとは違いすぎる。
そんな、中弛みがなければ迷わず傑作!
マキタスポーツの金もうけ
何気なく聞いていた深夜ラジオ。マキタスポーツがゲストで出演していて、「お母さん」「オレの歌」が続けて流れた。この2曲を聞く為だけにCDを買いました。少しでも多くの人に「オレの歌」だけでもいいから聞いてほしい。
そうそうたる著名人が大絶賛してます。帯のコメントを見てピンときたら買ってみて下さい。期待は裏切らないと思います。
糖尿だよ、おっ母さん!
たけし軍団でコミカルな芸を披露する義太夫氏だが、この糖尿病と闘う(実は食事療法などをサボるなど、あまり闘っていなかったのだが…)姿はこの病気の恐ろしさを伝えている。
キャラクター的にどうしてもコミカルな書き振りにせざるを得ないのであろうが、その内容は恐ろしい。
特に透析が必要となった義太夫氏の姿は痛々しく週に3回、1回4時間の透析は非常に辛いものと容易に想像できる。糖尿病が発病する1年前に実父を同病で亡くしているという事実もあり母親も非常に心配しているようだ。
私自身も祖母や実父が糖尿病を患った事実があるため、食習慣や運動には気を付けようと思った。読後は相応に糖尿病に関する知識が増え、読んで良かったと思う。
糖尿病予備軍が多いと言われる日本人は特に気を付けなければ病であり、一旦悪化すると取り返しがつかない(人生が変わってしまう)場合もあるため、特に中高年世代にお薦めしたい一冊である。