天使の卵 通常版 [DVD]
この作品がリリースされた当時も、今も、「難解である」というコメントが定冠詞のように付きまとい、その度に残念な思いに駆られます。 多くの人やファンでさえ、誤解しているのは、押井作品を「理屈」で捉えようとしている点が「誤解」の出発点であるように思います。 全ては、ただ、己の「感性」の問題に過ぎません。 その「感性」に優劣なんか無くて、鑑賞者が制作者との波長が合うか否か、という程度の問題です。 通常の商業作品なら、多少、オブラートに包んでいるものですが、この作品に関しては、押井氏は自らの感性を剥き出しでぶつけたようです。四半世紀ほど前に見た私は、この映像と音楽に魂を鷲掴みされました。それ以来です、「押井守」という表現者を追い続けることを宿痾のごとく受け入れたのは。 おそらく、誰もが「試される」作品です。
ちなみに、ここで使われたモチーフは、「攻殻機動隊」のドームの戦闘シーンに使われていて、思わずほくそ笑んでしまいました。
卒業 [DVD]
最初はのんびりとした展開でおもしろくなかったのですが、途中からもりあがりました。大学の講師と学生。内山理奈さん、とてもかわいかったです。村山由佳さんの永遠を読んでから見ればよかったかなと少し後悔しました。
おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 4 凍える月 (JUMP j BOOKS)
今回は回想シーンもあったり、色々とショーリの気持ちやかれんの気持ちがわかってよかったと思います。
かれんとショーリの今後が気になる終わり方で・・・。
いままでで最大の危機かも。
村山さんにはずっとおいコーシリーズを描き続けて欲しいと思います☆
おいしいコーヒーのいれ方
作者:村山由佳さんの公式サイトでこのCDの存在を知って、即注文しました。
数年前においコーシリーズと出会い、時々読み返すこともありますが、
このCDを聴きながら様々なシーンを回想すると、また違った雰囲気を楽しめるのではないでしょうか。
心和やかに、そして優しい気持ちになることのできるCDでした。
W/F ダブル・ファンタジー
奈津が心酔し、長い間その存在の支配下に置かれてしまう志澤だが、
56歳にもなってメールの署名が「狼」だったり、文面が俺様口調だったり、
内容が無頼派気取りだったりと、もうそれだけでアイタタタなオヤジで、
なんでこんな底の浅い自意識過剰な俗物をここまで好きになれるかな、
この主人公アホちゃうかと思えてきて、途中まで奈津に感情移入できなかった。
いや、志澤という男がイタいのではなくて、そういう男を魅力的だと思い込んで
書いている作者のセンスがイタいのだ。
雑誌編集者の杏子との会話も、こじゃれたドラマのよくあるパターンのようで、
いかにも大人のいい女ですといった雰囲気を振りまいているのが鼻についた。
結末も、女ひとり自立して生きて行くみたいな感じがありきたりで、
この小説で新しさを感じるところは特になかった。
出張ホストや僧侶とのセックスは会話が充分なくてよくなかったというような
ことを奈津は杏子に言うが、その割には愛した男たちと実のある会話をして
いるかというとそうでもなく、肉体的な描写ばかりで男たちとの精神的な
つながりがほとんどなかったのが物足りない。
文学賞を三つも取るような内容かと正直思う。
唯一よかったのは夫・省吾との関係の描き方。