クイック・ジャパン90
転機となったのは、爆笑問題・田中の登場だったと思う。
それまで、知る人ぞ知るとか、誰も知らないという人選が『QuickJapan』の表紙の特長だったと思う。
しかし、上記の田中登場以降サブカル寄りとはいいつつも比較的メジャーな、表紙買いをさせるような人選になっていって、最近は「ウンナン」「銀魂」など知らない人の方が少数な表紙になっていた。
今号は久々に、「誰?」という表紙だった。
なので、昔の(vol20以前の)号を読んだ時のような興味深さを覚えながら読めた。
「神聖かまってちゃん」が本当に国民的バンドになるのか、それとも時代の徒花なのか、今後は見守って行きたいと思った。
小島慶子インタビューは大変興味深かった。
AMラジオの今現在エース級番組『キラキラ』の今後に、その動向に直結する小島慶子の退職騒動。
心配していた人の多くにとって、安心を得られるインタビューになっているのではないか。
特に小島のAMラジオ復帰を喜び、評価していた伊集院光が感激するような発言もあったと思う。
あとはいつも通り、細かいコラムは全て興味深かった。
他のインタビューも吉田豪のサブカル対談、ゲスト鈴木慶一も良かったし、羽海野チカの『3月のライオン』のインタビューも良かった。
今号は表紙に訴求力がないかもしれないけれど、内容は充実しているので、是非とも読んでもらいたい。
everyday is a symphony
人を喰ったようなアレンジ、世の中をなめきった様なリリック。
ミュージックコンクレートの手法を多用したりしてちょっと耳慣れない音を出している。
だけれども以外にも変な作為や奇を衒った感はあまり感じない。
おそらく、真摯にそして丁寧に作られた作品である事に間違いないからだと思う。
それだけでなく大ネタも使えば、ラップだけでなく歌だって歌っちゃうし、アコースティックなサウンドさえ出てくる。
いとうせいこうがメンバーとして加入したというのも凄いが、聴けばわかるけどそれだけの魅力があるのは確かで、ラップにせよ歌にせよ充分なスキルがあるのと曲やトラックのセンスもすばらしい。
なんとなく全くスタイルも音も違うけれど何故かA Tribe Called Questを最初に聴いたときの感覚に近いものを感じた。
今後が本当に楽しみなグループだ。
MESS/AGE
「サウンド&レコーディング」の300号記念特集でも取り上げられていた、日本のヒップホップ史に残る1枚です。
せいこう氏の小説「ノーライフ・キング」の世界を描いたようなライムが、アバンギャルドなトラックに乗っかります。ヒップホップのトラックが、リズムマシーンからブレイクビーツに変わる過渡期、ヤン冨田は、もっと先を見た、実験的な音を作っています。
古い作品なのに楽しんで聴けるのは、過渡期ならではの興奮と、混乱と、更にヤン先生の「いっちゃってる」センスの所為なのだと思います。
ヒップホップの歴史というのは、基本的に海外グループの模倣の歴史だったりするのですが、このアルバムの音と、ビブラストーンのマスラップは、日本オリジナルなんじゃなかろうかと思います。
いとうせいこうは小説家として有名ですが、個人的にはラッパーや役者など、パフォーマーとしての彼の方が好きです。
BBC ワールド・アニマル・カップ ~スポーツの祭典 [DVD]
観客もスタッフも審判も全員動物なのですごいことに。
100m走にはゴキブリも人間サイズで登場したりして。
出場動物たちはそれぞれ住んでいるところや餌、体重、体長などのパーソナルデータが表示されたり、高飛びの落ちたバーをワシが再セットしたり、とにかく芸が細かいです。
なんでここまでやるかなーBBC、と思わず笑ってしまうほど。
CGなのかと思ったら、飛んだり跳ねたり走ったりするところはすべて実写。これだけの画像を持っているBBCって本当にすごいなぁと感心しました。
巨大な昆虫やら、見るとゾッとする人にはお薦めできません。笑って見られる人だけ見てね。
ちなみに審判役にアフリカオオコノハがぼーっと立ってます(笑)。
国際会計基準IFRS完全ガイド―経営・業務・システムはこう変わる!! (日経BPムック)
雑誌なので、IFRSの専門書として期待されている方は、ちょっとあてがはずれるかもしれません。
IFRS関連の現状のサマリを知る上では、いいと思います。
でも大抵の書籍、雑誌でいっている内容かぶる感は、ありましたが、
最新情報を知ることができると思います。
IFRSの情報収集をしたいけど、分厚い専門誌は読みたくなく、
手早く、サマリを収集されたいERPにたずさわっているIT関連部門の方にはおすすめです。