権力の館を歩く
抜群に面白かったのは、戦後の歴代総理大臣の私邸。吉田茂は大磯御殿まで東京からワンマン道路を引っ張ってきただけでなく、旧朝香宮邸(現東京都庭園美術館)を公邸として使うという贅沢さ。そして官房長官、官房副長官、党幹事長と側近などよる目黒公邸での朝食会で全てを決め、閣議ではジョークを飛ばして終わり、というわがままぶり。
自民党時代の「権力者の館」の原型をつくったのは、復活を狙っていた岸信介の御殿場邸という指摘も面白かった。こうした権力の館は接客、住居、サービスの3部門が必要で、いざという時には、3つのスペースが連続して使用できるようなものが望ましい、というのが設計を担当した吉田五十八の考えで、それらは、歴代総理の館にも踏襲されていきます。今は鎌倉文学館となっている佐藤栄作の鎌倉別邸は近く、行ってみようと思いました。なにせ、元は加賀・前田の殿様の別荘。二階のテラス、三階のバルコニーからみはらす由比ヶ浜のパノラマは最高だそうです。
また、田中角栄の目白御殿は、陳情客などをうまく流すことを主眼につくられていたそうですが、それはカネなどもフローとして流す発想につながっている、という指摘にはなるほどな、と。また、有名な背広にゲタばきスタイルで池の鯉にエサをやる姿は《都会人の恰好をしながらも、御殿ではゲタで歩くことで、田中は魔物にとりこまれない姿勢を示したのではないか》というあたりも素晴らしいな、と。この姿を東京育ちの山口瞳さんは強烈に批判していた文章を覚えていますが、角栄さんの心情までは推測することはぼくもできませんでした。
ONアソシエイツ CM WORKS~オレンジ村から春へ
このような音源がCDで聴けるのは非常に貴重です。
鈴木さえ子のチキンラーメンのCM曲は、MIDIから出ていたthe very best of... の方が完全バージョンです。
吉田美奈子のTHANKS TO YOUは、別テイクというよりも別MIX?とでもいうのでしょうか。
メインボーカル部分はBELLSと同じですが、コーラスは明らかに違っています。
エコーも浅めです。
ちょっとだけNOISEが気になりましたが、素晴らしいです。
大貫妙子のサイダーのCM曲は、HISTORYに収録されているものと同じだと思います。
鈴木雅之の"LIBERTY"が入ることを期待して、大森氏選曲の第二弾を待ちます。
小説吉田学校 [DVD]
昔劇場で観た作品で久しぶりに見たくなり購入しました。戦後の日本政治史を顧みるに不可欠な作品だと思います。
出演している俳優陣も豪華多彩で往年の名優と言われる方々総出演の感があります。
森繁久弥さん始め、芦田紳介さん、夏目雅子さん、まだ若い石田純一さんも出演しています。
今は既に亡くなられている方が多数おられますね。
大いなる人(紙ジャケット仕様)
拓郎がオールナイトニッポンで
「カンパリーソーダとフライドポテト」のアレンジが
「国境の町」に似ていると紹介していたのを思い出します。
私が若い頃は、あまり評価していませんでしたが
今、これを聞くと味わい深いものがあります。
「国境の町」を知らない方へ
こんな歌詞です
「橇の鈴さえ 寂しく響く
雪の曠野よ 町の灯よ
一つ山越しゃ 他国の星が
凍りつくよな 国境 」
ふしぎの国のアリス [DVD]
子供の頃は、視聴覚教室で、たまに学年活動の一つで見せてもらえたディズニー映画。
今の時代じゃ、DVDで、家庭でも楽しめる幸せな時代。
アリスは、深く考え過ぎないで、次々と出てくる、特徴あるキャラクター達を楽しめます。
私は、子供の頃、カキの赤ちゃん達をぺろりと食べちゃったセイウチのお話が、ショックなほどかわいそうでした。
今も、カキの赤ちゃんが食べられちゃうところは、残酷すぎて・・・・。
アリスのあの可愛らしいエプロンドレスに憧れた方も、きっと多いと思います。
リズミカルなストーリーで大好きです。