ローマの休日
中学の頃、洋楽ブームの真っ只中にいた自分のお気に入りはトンプソンツインズとこのローマンホリディでした。
ペットとサックスのツインに4人のヴォーカルが生み出す音楽は今聴いても全然新鮮なので現在のよくわからないナンバー聴くよりこのアルバム聞いてぜひ「なんじゃこりゃ!!」と唸ってみてください。
余談ですが、M-1はビールのCMに流れてました。
フレーズ聴いたら「あっコレか〜」な世代結構いるんじゃないでしょうか。
ノッティングヒルの恋人 [DVD]
この作品は冷静に観ると、色々と
こんなことねーだろ?とか思わず
突っ込みたくなることが多々あります。
が、恋愛映画としてのクオリティは
大変高いです。
例えば、ヒュー=グラントの表情の演技、
音楽センス、撮影技術、配役、など、
イギリスの映画としてとてもお洒落な
作品と思います。
ぜひ、観て欲しい作品です。
ちなみに、私のいくTUTAYAでは
クリスマスになると、大体借りられているし、
そもそも中古品が出回っていないレア作品。
でも、挿入歌の「She」はTVなどで
ちょくちょく使われるGoodな音楽です。
とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い)
オビは「物語の新次元がここにある!!!」とかアオってますが、これは虚偽広告でしょう。本作品は「古典的な」「王道の」「ノスタルジックな」『傑作』です。
「古典的な」というのはテーマがズバリそのまんま身分違いの恋、だからです。このジャンルがいかに古くて良い意味で「枯れている」かは今更説明不要だと思います。本作品は身分違いの恋という枯れたテーマの押さえるべき要素を完璧に押さえた話の展開になっています。
「王道の」というのは「恋と空戦の物語」という謳い文句の通り、恋愛要素とバトル要素を適切な配分でブレンドしてあるからです。
「ノスタルジックな」というのは、昔の話、だけども古代や神話の時代の如く離れすぎてもいな時代が舞台で、なおかつ現代日本からは失われたものを感じ取れる世界だからです。作品中の技術水準は基本的にレシプロ単葉機が戦場の空を支配する第二次世界大戦レベルで、敵国役は戦前戦中の日本(の光の部分)がモデルとなっています(地理は完全にファンタジー世界ですが)。作品中の2国家はいずれも「帝政」を敷いていることになっていますが、帝政というもの自体もノルタルジーの対象でしょう。
『傑作』だというのは、上記の要素はそれぞれいかにもベタなものであるにも関わらず、完璧なまでに洗練されたストーリー・プロット・言葉で表現されているため全く飽きさせないということです。主人公とヒロインが互いに思いを寄せ合うようになる過程は過不足なく描かれており、ほぼ全ての読者は納得できるようになっています。また、主人公の人格は極めて温厚誠実に出来ており感情移入は容易でしょう。空戦の記述は空のことなど何も知らない読者が読んでも情景をはっきりと想像できるように、主人公の思考の軌跡と共に丁寧に書かれています。多勢の敵に挑む主人公とヒロインという図式はともすれば敵役を悪役に貶めがちですが、敵国は日本がモデルであることと筆者の中立的な筆致があいまって敵であっても悪ではないように感じられる仕掛けとなっています。
ライトノベルはシリーズものだと何巻もあって手を出しにくいことが多いですが、本作品は1冊で完全に始めから終わりまできれいにまとまっているためその点そこまで負担にならずに読めます。タイトルからして主人公に死亡フラグがビンビンに立っていますが、結末が気になる方は是非本書を読んでみてください。快い読後感が残る作品です。
超字幕/ローマの休日
映画で英語学習の,初心者向けで一番のお勧めとして有名な本作です。
知らなかったのですが,この作品を利用した英語学習コンテンツが沢山あるのですね。
その中で超字幕が嬉しいところは,やはり超連続リスニングです。
実際に映画から学ぼうというぐらいの習熟度の学習者には,単語や文法での躓きはほとんど無いかと思われますので,
なにはさておき耳をすませるに特化した超連続リスニングは効果は大きいです。
インストール後にアップデートしたら使えるようになります。
ときどきオードリーにうっとりしながら,しつこく繰り返し見ましょう。
その中での「聴こえちゃった」の瞬間が来るたびに,学ぶことの楽しさを実感しています。
普通にテレビっ子で育ったら,成人するまでに一度ぐらいは画面で見る機会があったであろうのローマの休日。
やっぱり非のうちどころがない映画で,繰り返し学習することへの抵抗が全然ありません。
じっくりと見てみると,その時々の発見があり,長く付き合えるソフトだと思います。
ティファニーで朝食を [DVD]
やっぱりオードリー・ヘプバーンはすごい女優だと思う。
演技がとりわけ素晴らしいというわけではないのに、
まさに不滅の輝き。
その中でもこの作品は「ローマの休日」の次に素晴らしい。
あやうく、もろく、あさはかな娼婦ホリーなのに、
可憐で魅力的でお手本にしたい女性に見えてしまうところが、すごい。
衣装も素敵。
ヒモ男でなくなったポールと、前科持ちになったホリーが、
今後きちんと生活していけるとは思えないが、
ムーンリバーの音楽にのせられて、ラストの余韻を楽しめる。