ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム [DVD]
やっぱり、CDで聴いているよりも、
歌っているディランを映像で見るほうが、
すきだなあ。
ボブ・ディランのことを語る人々が、
むかし、ちょっとひどいことをされた人であっても、
みんな嬉しそうに話しているのが印象的だった。
この『ノー・ディレクション・ホーム』を
見る前に、『ボブ・ディランの60年代』を読んだのですが、
順序は逆でした。
本で大切な内容と思われるところは、
この映像にほとんど入っていた。
オン・ザ・ロード (河出文庫)
私の好きな本で、村上春樹の「国境の南、太陽の西」があります。ただ好きな本にかかわらず今まで「国境の南」という言葉のニュアンスが具体的につかめないでいました。
ですがこの「オン・ザ・ロード」の第四部のメキシコへの旅の描写で、国境の南に至るとはどういうことかというニュアンスがつかめた気がします。
この本の持つ限りない悲しみと愉しさと疾走感。
私の人生の中のかけがえのない一冊です。
We Are The World DVD+CD
なんだかんだ理屈をつけずに!!いい曲だよ!!政治的な背景とか寄付した寄付しない!!そんなことはふっ飛ばして名曲だよ。文化、芸術は、国とかの垣根をとっぱらって素直にいいものはいいと認めることだと思う***CDは、アルバムにしてほしっかたね。レイ・チャ−ルズしぶかった!マイケルが、ダイアナ・ロスを慕っているのが伝わってくるね。。。。。!
iSong ギターレッスンシリーズ Bob Dylan
オリジナルの音になんとなく忠実なタブ譜がついていて
わかりやすくて音を探す意味では良いのだが
はたして本人が、その位置を弾いているのかは疑問だ。
動画よりもタブ譜の動きを観てゆけば大体の感じがわかってくるのだが
あまり初級の方にはお勧め出来ないと思う。
第一BOB DYLANの奏法自体が癖の塊なんだから・・・
ボブ・ディラン自伝
この本は面白い。普通の自伝と異なり、時系列はここでは意味が無い。一風変わった才気あふれたフォークシンガーとして、音楽業界を駆け上る自信に満ちた初契約時のボブ、膨大な書物やレコードで必死に勉強していた修行時代の60年代初のボブ、時代の寵児として勝手に祭り上げられた自分に抵抗し、家族人であろうとする60年代末のボブ、ソングライターとしての限界を感じ意欲を失いかけていたが、一人のプロデューサーとの出会いで復活する80年代末のボブ、ジョーンバエズやジャックエリオットの才能におそれを感じ、ロバートジョンソンのレコードに衝撃を受けるデビュー前のボブ。これらが時間の流れをズタズタにして1章ごとに物語られる。
全編を貫いているのは、あれほどの奇跡のような超然とした傑作レコードを何枚となく発表してきたボブディランが、あまりに人間らしく煩悶しているさまである。そして超然としているかにみられるボブが、実はその煩悶のさなか実に多くのレコード(何とラップまで!)、ステージ、演劇、文学そして絵画に至るまで、すべてのものから何かを学ぼうと必死に探求しているさまである。この人が神のようなきらめきをその曲に残したのは確かだが、別にこの人は神ではなく、一人のミュージシャンである。そして彼が人並みはずれた才能を発揮したのは、実はこの自分に対する確信と迷いを激しく繰り返してきたことと、その探究心であったのだ。この本には、そのことが書いてある。そしてひょっとしたらこの本は、僕のような凡人が、彼のような素晴らしく独創的な表現者になれるヒントが含まれているのかもしれない。
それは別にしても、読みやすい文体に無理のない訳文で、一気に読めるし、また時系列を無視したのが効を生して、物語には起伏があり、早く頁をめくりたい衝動にかられる、楽しい本であった。おすすめ。