鴨川ホルモー (角川文庫)
何ともあほっぽい大学生らしさがにじみ出てます。
まず、題がずるい。
アマゾンでおすすめされて、ふーんと思っていたのに
ホルモーって響きが頭の中に住み着いてしまったので、思わず読んじゃったじゃないですか。
陰陽道なんかは出てくるけど
全体的にのんびりした話なので
「妖怪アパートの幽雅な日常」が好きな人には特にお勧め。
軽ーいし読みやすいですよ。
鹿男あをによし DVD-BOX ディレクターズカット完全版
本作品のよかったところはキャストが、特に脇役のキャストがよかった所です。
本作品がこれほどまでに良い作品になった理由は、主演の玉木宏、綾瀬はるか、ヒロイン役の多部未華子がよかったことはもちろんのことです。でも、忘れてほしくないのが、脇役の俳優陣。脇役のキャスティングが絶妙でした。キャスティングを担当された方に感謝すると共に、今後もこのようなキャスティングのドラマが増えることを願います。
脇役の中では佐々木蔵之介さんがよかったです。佐々木さんは今クールで日テレ系ドラマ「斉藤さん」に出ていたのにそれを全く感じさせない演技でした。
もし、ドラマ放映中に見ていない人はDVDで見てみることをお勧めします。タイトルなどを見るとそんなに面白そうじゃありませんが、そんなことは絶対にないのでぜひ見てほしいです。ドラマを見た後でも先でもいいので、原作も是非読んでほしいです。
かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)
万城目学さんの作品はこれが初購入です。
「王様のブランチ」の本の紹介コーナーで紹介されていて面白そうだなと思ったのと、「鹿男あをによし」をドラマで観て面白い話だなと思っていたので、「鹿男あをによし」を書かれた方の作品だということで購入してみました。
確かに面白かったです。そして読みやすかったです。サラっと読めてしまいました。
凄いなぁ〜と思ったのは、万城目さんは大人の男性なのに物事を子供の目線で捉えて描写するのが凄く上手い所です。
まるで本当にかのこちゃんという子供が存在して、かのこちゃんが素直に感じ取ったままの事を新鮮なうちに文字に封じ込めたようなカンジがすると言いますか…
こういうのって子供の発想だな〜と思わされる箇所が随所にある作品だなと思いました。
ドロドロした人間関係の話とか、ドロドロした恋愛関係の話が苦手で、しかもファンタジックな話や不可思議な話が好きな私には丁度良い作品でした。
ドロドロした昼のメロドラマのような話が嫌いで、ファンタジックな話が苦手じゃない方には、読みやすいですしとても良い本なのでオススメです。
ホルモー六景 (角川文庫)
いつもは森見登美彦派の私ですが、鴨川ホルモーは好きなのでこちらもチェックしました。
相変わらずぶっ飛んでます。当然ですが、鴨川ホルモーの本筋を知らないとついていけません。
位置づけとしては、おかわり版ということなのでしょうか。それとも、サイドメニューなのでしょうか。
私は、おかわり版だと思っていますが、、、。
登場人物が、古典の時間に習った作品や日本史で習う人物になぞらえてあったりして、どこか取って付けた感があるのは否めませんが、京都独特のあの雰囲気が行間にちゃんと潜ませてあったりする所は良いです。
読んでいて時折クスっと笑えるのは良いですが、あんまり残らないかなぁ。
あと、ひとによりけりかもしれませんが、鴨川ホルモー好きでも、これは蛇足じゃないの?って感じるかもしれません。
悪くはないと思いますけど、推薦するにもパンチが足りない感じです。