Riot on an Empty Street
ジャケット写真そのままの空気感がアルバムに延々と漂っていて、
アットホームな聞き応えある一枚。
茶と水色の色彩がホントに似合う、そんな彼らのアルバム。
アコースティックギターに、ピアノに弦楽器、エレキと、
いろいろな味が楽しめるので飽きにくい。
それに何と言ってもコーラスが絶妙。
決して分離することなく最後まで違和感なく
ムダのない仕事をしているなぁとあっとうされる。
ちなみに私はイントロでの「3,2,1」とかギターをポンポンと叩く
合図のようなものが入っている宅録系に目がないので、
そこでも心をわしづかみにされてしまった。
Declaration of Dependence
寡作なキングス・オブ・コンビニエンスの2009年、3作目。なんと前作から6年のインターバルを置いて発表された。しかし、内容は全くブレのない、まさにキングス・オブ・コンビニエンスなオーガニックで洗練されたアコースティック・サウンドが時間の流れなど無関係かのごとく鳴り渡る。これまでの作品の中でも、最もリラックスしている余裕の大人のサウンドが、ひたすら心地よく響く。新作に新機軸がないというのが、マイナスではないことを証明しているような一枚だ。彼らの特徴は、ボサノヴァやジャズなどさまざまな音楽を取り込みつつも、北欧ジャズにも通じるひんやりとした空気感を生み出せている点だと思う。そこが他のネオアコ系の音と大きく違う点でもある。
CM3
グラミーは逃したものの、むしろ我が国のブーイングを満場一致で勝ち得てしまった天才による、リミックス仕事をまとめた好企画の第3弾。洋邦問わず新旧も関せず、ジェームズ・ブラウンの汗までを自分色に染め上げるその手腕は、曲間ナシのミックスCD的編集にてさらなる輝きを見せる。日米混合大型新人による4は、なんと原曲が未発表だった。聴き手の想像力を試してきます!