ガーシュウィン:作品集
1920年代から1930年代にかけて、アメリカのニューヨークを中心に活躍した作曲家、ジョージ・ガーシュイン(1898/9/26-1937/7/11)。『ラプソディー・イン・ブルー』や『パリのアメリカ人』をはじめ、当時のニューヨークの摩天楼が生き生きと、鮮やかに立ち上がってくるような彼の作品を、存分に楽しむことができる2枚組CDです。
なかでも、ガーシュインの音楽のリズムと呼吸をうまくキャッチして表現しているなあと感じ入ったのが、アンドレ・プレヴィンのピアノと指揮。DISC1収録の『ピアノ協奏曲 ヘ調』(1984年録音)、DISC2収録の『ソング・ブック』からの5曲(1997年録音)が魅力的でしたね。殊に素晴らしかったのが後者、プレヴィン(ピアノ)とデイヴィッド・フィンク(ベース)の二重奏。これはもう、ジャズですね♪ とびっきり魅惑的な、美しいピアノの音に彩られたジャズ。うわあ、いいなあと、聞き入っちゃいました。
参考までに、ほかの演奏の録音年を記しておきますね。
『ラプソディー・イン・ブルー』バーンスタイン指揮ロサンゼルス・フィル(1982年)
『パリのアメリカ人』小澤征爾指揮サンフランシスコ響(1976年)
『ポーギーとベス 組曲』『キューバ序曲』レヴァイン指揮シカゴ響(1990年)
『変奏曲 アイ・ガット・リズム』『ラプソディ第2番』ウェルナー・ハース(ピアノ)ほか(1970年、1972年)
『3つの前奏曲』ギル・シャハム(ヴァイオリン)、プレヴィン(ピアノ) (1996年)
どこかで聴いたクラシック クラシック・ベスト101
こういうクラシック大安売りみたいなのってあんまり好みじゃない演奏ばっかり入ってたりすることが良くあるんですが(私の場合は)、これはすごーく好みだった。全体的に。
特に5枚目、6枚目が好みです。
6枚目の#4のヴィヴァルディの春が個性的で面白いなーーと思いましたよ。
Hdurに入る前のアドリブが。カッコイイ!チェンバロとたぶんソロバイオリンかな?
演奏時間をちゃんとスコア既定の3分で収めようと思ったらこんなに速くなるのね…と、びっくりしました。
あと5枚目の#5のハンガリーが最高。あんなかっこいいハンガリー初めて聞きました!
いや、もちろんハンガリー自体がすごくかっこいいと思いますけど!
ほかにもいっぱい素敵な曲が盛りだくさんです。
と、以上素人発言でした。(笑)
スウィンギング・バッハ [DVD]
2000年7月28日にドイツのライプツィヒで行われた、屋外コンサートの模様を収めたDVDです。
クリスティアン・ガンシュ指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団による《管弦楽組曲》や、アデール・アンソニー&ギル・シャハム共演による《2つのヴァイオリンのための協奏曲》もいいですが、やはり見所は他の出演者によるバッハ・アレンジを聴けることでしょう。
特に、ボビー・マクファーリンが凄いです。圧巻なのは、観客相手にバッハ/グノーの《アヴェ・マリア》を指揮する場面です。ここで彼は観客に旋律を歌わせて、自身は伴奏を担当します。あの分散和音を口ずさむのも凄いですが、観客と一体になって音楽を作り上げてゆく姿はさすがです。
他にも、タートル・アイランド弦楽四重奏団のノリノリの演奏や、キングス・シンガースの最後のオチなど見所は多く楽しいです。ジャーマン・ブラスとジャック・ルーシェ・トリオは、それぞれ数年後にバッハのDVDを出しているのでそちらも御覧下さい。
それにしても…250年も昔の作曲家のコンサートに、若者が多数押し寄せる光景というのは、バッハはもとよりドイツ国民にとって非常に幸せなことではないでしょうか。それ故、日本人の私は嫉妬してしまうのです。
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲集
ヴィエニャフスキのVC1番は非常に有名な2番と比較すると聞く機会もなく、初めて聞きました。あまりにも有名な2番に隠れているものの、1番はなかなかの佳作です。確かに単独では弱いかも知れませんが、この機会に聞いてみてはいかがでしょうか。VCは絶対的に曲数が少ないので、こういう企画は必要ですね。
2番については言わずもがなですね。素晴らしいです。