君たちはどう生きるか (岩波文庫)
内容は確かに子供向けです。しかしながら主張していることは十分成人に向けでも通じるものです。
本書は、歴史上の出来事、主人公コペル君の周りで起きた出来事が中心の話になっています。各章はコペル君の叔父のノートで締めくくられています。こういう構成にすることで、各章での主張をすんなり読めるものにしています。
たしかに戦前の日本の風景を描写しているので多少の陳腐さはありますが、それでも主張していることには普遍性があります。文章は易しく書かれているので中学生のときから読み、なんども繰り返して読む価値のある本です。読むたびにはっとさせられることでしょう。是非是非読みましょう。
冒険少年クラブ画報
ゲームの中の世界は昭和30年から40年代までのご近所。昭和の駄菓子屋、街角テレビ、ジュークボックス、レトロな広告で溢れてる。
日が暮れるまで遊びまわっていた昭和の頃を思い出したい人、レトロなモノが好きな人には楽しい世界。
ゲームは単調だけど、子供の頃の気持ちに帰ってゲームできると「わくわく」できる。昭和の宝探しみたいなゲーム。
当時を知らない人もレトロフリークにはお薦めです。
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」オリジナル・サウンドトラック 2
幼少期からそれぞれの道を歩み出し、日露の戦いへと突入して行くわけですが、今回のサントラにも壮絶な戦の疵跡を予感させる激しさを強調した楽曲が大半を占めていたような印象を受けました。そんな中で、唯一癒しの存在感を醸したメインテーマ【Stand Alone】がやはり異彩を放っており良かった。今回はオペラ畑の森麻季さんが日本語歌詞でラストを飾っていますが、個人的にはサラ・ブライトマンさんのオリジナルには及ばない気がします。静かな中にも闘志と希望を奥深く秘めた激動のストーリー。その大いなる時代の流れを静かに天空から見つめるかのような至高の曲は、詩を使わずアコースティックの“声”のみで表現された方が深みを増して美しい。
1話目の物語の始まりから既に音楽とナレーションの融合による素晴らしくドラマティックな展開を予感させた【坂の上の雲】。音楽が人々にもたらす存在感の強さを改めて感じさせられました。楽曲には詩だけでなく旋律のみでも充分想いを表現しうるという事も。清廉された数々の名曲たちを是非聴いて感動の余韻に浸って下さい。
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈15〉 (電撃文庫)
すごーく楽しみにしていた続巻。
帯を見て愕然。「当麻がでない!?」
最初はがっかりしましたが、読み始めたら文句なんか無くなりました。
最っ高でした。
一方通行が主人公って時点で、物語が暗く、かつ科学サイドに寄りがちになるのは覚悟していましたが、ちゃんと所々に笑いがちりばめてあって、少なくとも3巻よりは魔術も出てくる。
新キャラがいっぱいいたので、そこは多少混乱しましたが…。
最後の方は、読んでいて胸がいっぱいになりました。
続きが楽しみです。