栞と紙魚子 4 (ソノラマコミック文庫)
第3巻刊行から、久しぶりに出版された第4巻。
う〜ん、3巻までに比べると、ちょっと、ハチャメチャなまでのパワーがやや落ちたかな?巻末の初出年月日を見ると、年に1話も書かれていないときもあるのを集めたものなので、勢いや一体感がやや薄いのは、仕方ないのかな。
それでも、ホラーあり、ドタバタの笑いあり、全然違う雰囲気をまわしていく(「解決する」のではなく、巻き込まれているだけみたいですが)、栞と紙魚子のコンビはやはり面白い。
諸怪志異 第一集 伝奇編 (コミック叢書SIGNAL)
タイトル通り、諸怪志異シリーズの伝奇編は主に漫画アクションで発表された中華伝奇ものの内五行先生シリーズ以外を集めた作品集です。
以後、「阿鬼編」「燕見鬼編」と続いて行くことになっておりますこのシリーズは著者諸星氏の監修構成になっております。
物語13編に描き下ろしカバーとカラー口絵の他、タイトル画の画集と初出一覧、著者の解説が盛り込まれています。
作品の中では「鮫人」のカラーが再現されています。「封禅」は改訂されています。既に手元に各種単行本を持っていても欲しくなる構成と言えましょう(阿漕な商売……ゲフンゲフン)。良いのさ応援料と思えば!
かなり読み応えのある作品集です。
壁男 [DVD]
難しいなぁ。
写真がテーマでもあるので、ビジュアルが美しかった。
堺雅人さんの笑顔が、ほんわかから狂気まで、温度差があるのがすごくよかった。演技力あるなぁ、この人。
しかし、お金を出して買うべきだったのかがちょっと疑問。
最後の終わりかたが、えーここで?と思った後の10分でひっくりかえって、それが一安心。
映画の中の写真と、堺雅人さんの狂気の笑顔と、その返し部分にそれぞれ★1つずつ。
栞と紙魚子の怪奇事件簿 [DVD]
諸星大二郎の初めての少女向け「怪奇漫画」がドラマ化!主演はプロデューサー「丹羽多聞アンドリウ」が発掘した逸材、ボーイッシュな魅力の「南沢奈央」。アイドルグループ「AKB48」の主力メンバーで、演技力に定評がある「前田敦子」。この2人が次々に起こる「怪事件」を解決していく「コメディ・ホラー」作品。‥原作独特の「諸星ワールド」テイストを実写で忠実に再現するのは非常に困難であるし、不可能に近い。ドラマ化にあたり、あえて無謀な冒険はせずに、主演のアイドル2人の魅力を前面に出したドラマ展開に原作をアレンジしている。原作では立場は対等だが、ドラマでは「南沢・栞」がメインで物語の引っ張り役、「前田・紙魚子」は彼女に振り回される 「狂言まわし」的な役どころ。容姿、性格付けも若干、原作と異なる。原作を原案にしているが変更点も多く、二話のトイレの「ギロチン・トラップ」に襲われたのは原作では「紙魚子」だが、ドラマでは「栞」に変わっている。原作を見ながら比べてみると興味深い。これらの変更で原作の「おどろおどろしさ」は後退してしまったが、テレビならではの「エンターテイメント」性はよく出たと思う。最終回では原作にはない、「栞」に関する「大ドンデン返し」もあり(彼女達の制服姿の違いが伏線とは‥)アイドル主演のドラマとしては楽しく観れたし、「南沢奈央」・「前田敦子」のファンなら要チェックのDVD-Boxだと思います。少し変わったドラマを観たい方々にオススメです!
奇談 プレミアム・エディション [DVD]
この物語の独特の世界観を味わって欲しい。
88分と少し短めの映画ですが、内容は密です。
不気味さ、奇妙さ、そして先の読めぬ展開、
ホラー的な要素も少し含んで、一つの村で起きる神隠し事件は実に奇怪。
観ていると鳥肌が立ってくる。
そして、ラストの映像は圧巻です。
面白かった。