夏空のモノローグ(通常版)
泣きました。どのルートもハズレがありません。
たくさん乙女ゲームをやってきましたが、久しぶりに涙しました。
ループものというと小難しく感じて敬遠されるかもしれませんが、
そういうものとはほとんど無縁で、文章もしっかり読ませて、破綻なく書かれています。
至る所に各キャラの「謎」が台詞として散りばめられていて、
プレイするごとに、きっと新しい発見があると思います。
BGMもすごく感動的で、爽やかな夏にふさわしいメロディから、
夜の夏にどうしようもなく切ない気分にさせられる胸を突くメロディまで、
良曲ぞろいです。プレイ後、確実にリピートして聞いてしまうくらいの魅力があります。
ビジュアルも塗りが丁寧で綺麗で、なんといっても背景が素晴らしいです!
背景だけを眺めるなんて普段しませんが、このゲームでは思わず、
テキスト画面を消して見入ってしまうほど美しかったでした。
声優さんもどのキャラにも合っていて、公式のSSで不安だった子もすんなり受け入れられました。
フルコンプしましたが、いつまでも余韻が続いています。
希望がある、でも切なさがずっと離れなくて苦しくなってしまう、
そんな「夏の恋」のゲーム、きっと思い出の1つになるはずです。
アルコール 3 (YOUNG YOUコミックス)
前回のブログ本で、ファンとして落ち込んでいましたが、
やっぱりコミックは楽しめました。
女性が憧れるライフスタイルがぎっしり詰まっていて、
それでいて人間臭い。
格好悪いところも格好いい。
読んだ後、不細工な自分を見てがっかりしますが、
しっかり夢を見させてくれる一冊です!。
続編も期待しています。
世界と一緒にまわろうよ!
アニメ「Rio -Rainbow Gate!-」の出演声優4人によるユニット"らぶ・ルーレッツ"による表題曲とそのTVサイズVer.、さらにリオ(井上麻里奈さん)のソロ曲「ふたりのルーレット」を収録。
表題曲は明るくキャッチなメロディと、電波チックな歌詞、さらに楽しい合いの手やセリフが入り、聴いている側にもノリノリな気分になれます!やみつきになること間違いなし。私もヘビーローテーションしています!
「ふたりのルーレット」は表題曲よりいろいろと落ち着いた作りですが、大人の魅力あふれる歌詞でこちらも良くできています。
西村しのぶの神戸・元町“下山手ドレス”2nd (ニュータイプ100%コミックス)
西村しのぶさんの本はなかなか新刊が出ないのにある日突然出版していますね〜
フルカラーで目に優しい配色、何十年たっても変わらず毒の無いユルっとした内容で和みます
画にピンクをふんだんに使ってますんで読んでたらピンクの服が欲しくなりました
華麗なる一族 [DVD]
およそ50年にも及ぶ山本薩夫監督のキャリアの中でも、“華麗なる一族”は、その頂点を極めた感のある大作でした。 今では死語になりつつありますが、“映画俳優”たちによる重厚な演技、確かな物語性と語り口のうまさ。そして明確に左翼の視点から描かれた社会観―。 良くも悪くも、筋目のしっかりした、鮮やかな印象を観客に与える一級の娯楽映画だったと思います。 今日、非常に曖昧になってきた“右翼あるいは左翼の視点”はともかくとしても、前述の二点の要素がなくなってしまったことによって、日本映画は没落してしまったのだと思います。
それはともかくとして、巨大銀行と政治をめぐるストーリーに、家族の愛憎の物語を絡めて全編三時間半、まったく退屈させることなく進んでいく波乱万丈の物語は圧巻です。 昨年の話題作“沈まぬ太陽”もそうでしたが、一見、“女性らしからぬ”骨太の作品を書くことで有名な山崎豊子さんですが、実は女性の牙城、“家庭”という要素を巧みに作品に生かしているのは特筆すべきことだと思います。 山本監督の作品の多くは、今日あまり省みられていませんが、“社会派”でありながら見事な娯楽作品を量産した稀有な才能の持ち主として、日本映画史上特筆されるべき人だと思います。 この作品を見て、もし興味を持たれた方がおられましたら、まったく毛色の違うインディペンデント映画“荷車の歌“をお薦めします。