TRAVEL ROCK
1990年代は小泉今日子さんの黄金時代でした。
才能あふれる当時の名作アルバム群は是非デジタルリマスター再発していただきたいものです。
何より彼女のヴォーカルが素晴らしい。
決して上手い歌手ではないかもしれませんが、彼女自身の作詞で歌われる言葉は、
キュートな歌声で優しく慈しまれます。
「TRAVE Rock」でもスロー〜ミディアムな曲が続く中盤から後半が
聴きドコロです。
中古は格安。絶対買い、です
ワンスモア
インディゴ初のJポップのカヴァーアルバム。もちろん楽しめるしハズレではないんだけど、インディゴの生命線である音(楽器)とvoの鮮やかさが以前からは落ちているような・・・。それと、かなりギター・バンドっぽい音になっている感じ。以前の彼らは、アコースティック・ギターでもえげつないほどクリアーな音を出していたのにね。
1は昔のU2みたいな印象を受けるのは自分だけかな? 9はキュート・ロックでカワイイ。前作「フレア」の1曲目から発展した音なんだろうけど、オリジナルの次作はどういう音創りをするのかな? いずれにしてもブレイク直前の勢いは感じる。次のオリジナルアルバムに期待を込めて★4つ!
はじめ人間ギャートルズ DVD-BOX (初回限定生産)
突然のリリースの話を聞いて耳を疑いました。
NHKで「はじめ人間ゴン」が放送された時、「ギャートルズ」DVDリリースは諦めましたから。
この作品はぜひ家族でみてもらいたいです、殺伐とした現代でこの作品は大人には懐かしく、若人には新鮮にみえることでしょう。
あとこれで岸田ムーミンがリリースされると思い残すことはないんですが。
秘密 (通常盤)
スガシカオの声には、詞が興味深く展開する心理描写の妙を、さらっと奏でる清潔感があり、ある種の儚い余韻も残しつつ流れてゆくので、耳には優しく脳にはセクシーに響いてくる、と自分は感じている。
そんな付加価値はこの一曲からもよく感じた。詞にはちょっとした男の支配願望と、女との繋がりが秘密であるがゆえの色めき。勿論、秘密ゆえの不安やガラスのもろさも含め、スリルの元でギリギリのラインを楽しむゲームのような心理が綴られている。そこに男が感じている密かな恍惚感は、変に感情的なヴォーカルよりスガの沈着でアーバンな歌い方だからこそ表現できる領域だと思う。“都合がいいし”なんてことばまで用意した男の温度感はスガの声がたぐりよせてくる。
秘密のもとではいかに支配しても、どこか辿り着けない彼女の部分が現れ、もどかしくもそこに魅力を覚えたりする。そういう恋愛における余白や行間に何かを感じさせ、秘密という想像に様々なものを滲ませた曲。知的な感じがする。