パワーハラスメントなんでも相談―職場のいじめ・いやがらせで困っていませんか
私は実際、労働被害に遭ってからこの本を購入しました・・・
『パワーハラスメントなんでも相談』という題名でちょっと頼りない
内容かな??と思いつつ購入しましたが、かなり充実した内容でした。
この本を参考にして使用者との交渉時の資料を作成できたくらい!!
本書登載判例は、昭和中期から最近の判例まで非常に多く、また、
通称事件名だけではなく、判決の年月日、裁判所、資料名も載って
いるので、その後、判例の詳細検索もすぐできました。
ただ地裁判例が多いので、実際の交渉時では、使用者側・労働者側で
疑義が生じますね・・・。
労働者としての権利主張をする前に、突然の労働被害に遭う前に、
労基法や就業規則をしっかり読み込み、その上でこの本を読む事
をお薦めします。
クレーム・パワハラ・理不尽な要求を必ず黙らせる切り返し話術55の鉄則―「あなたの心と立場を守る!」
悪質なクレーマーだけでなく、世の中にはイヤな奴がいっぱいいます。この本には、ものすごく沢山の対処法が書かれており、漫画のイラストもふんだんで、面白くどんどん読み進められました。職場の横暴なあの上司にはこの対処法、ムカツクあの先輩にはこの対処法、生意気なあの同僚にはこの対処法がいいな、といった具合に次々とイメージが湧き上がりました。相手をやっつけるのではなく、安定した人間関係をつくることを目指しているというのも出色ですね。だから、すごく実践的な本で、私はすぐに使える本だと思いました。著者はビジネス心理学の専門家なので、具体的な事例が豊富に書かれていて、背景にある心理学的な説明も納得のいくものでした。職場の人間関係に悩んでいた私のような人でなくとも、これから新社会人になるような人も、人間関係をスムーズにさせる上で勉強になると思います。前半に書かれていた、いつも冷静な人間でいられるようにするにはどうすればよいかといった心と体のコントロール法は、まさしく目から鱗の思いでした。最近読んだ本の中では、中身が濃くて、イチオシの本といってもいいでしょう。
上司殿!それは、パワハラです
実際に上司からのパワハラ被害に悩まされていたので、これを買って読み、事例が自分の上司に当てはまっている所をコピーして赤線を引き、見せました。
「上司殿!それは、パワハラです」という本からの引用だということに驚いていました。
やはり上司である自分の言うことは絶対に正しいと思って部下に押し付けてきたことがパワハラとは気づいていなかったようで、ほかにも行動を起こしたことが効果的だったのですが、これを見せて以降、威圧的態度は収まりました。
主観的な印象を与えない、日本経済新聞出版社という、信用性のある出版社の本であることも効果的でした。
「自分たちは昔もっと大変だったのに今の奴らは甘い」は、本当にパワハラ上司の常套句ですから、そのような文面から始まる出だしが心強かったです。