ベスト・フォーク100曲~青春のFolk&Pops~
なんといっても、お買い得感が最大の売り。
私にとって、物心つくかつかないころの曲ばかりで、「懐かしい」という感じはしない。確かに古さは感じられるが、四半世紀を経た現在でも、十分光り輝く楽曲ぞろいである。初めて聴いた曲が半分以上だが、いい選曲だと思う。
FOLK SONGS
白鳥さんの爽やかなメインヴォーカルに、芥川さんが絶妙にハモる、という、お馴染みの安心設計。
選曲も、これぞ日本フォークソング史の王道を飾る名品ばかり。
これだけでは、何の代り映えもしない凡作とカンチガイされそうで心配だ。
長年変わらぬ姿勢で佳作を歌い続けてきた、さればこそ後世に残しても耐えられる作品ができるのだ。
全曲新録というのも、古くからのコアなファンには嬉しいことだし、新しい世代にはきっと新鮮に響くことだろう。
ボーナスとも言える新作2曲が、人生の年輪を重ねた今だからこそ表現できる、奥行きある詞とハーモニーで、これまた味わい深い。
こんな良作なのになぜ星5がつけられなかったか。
それは、全曲同じアレンジャーによる似たような曲調の演奏ばかりが並び、メリハリが感じられなかったせい。
せっかくの新録なのだから、ふたりのアコギ2本だけの語らいや、ア・カペラなども入れてほしかったかなぁ、というゼイタク願望ゆえである。許されてネ。
ゴールデン・ベスト
男性は芥川というそうなんだが肥って別人みたいになっている。女性はあんまり変わらない。山室英美子さんというんだね。PPMのマリー・トラバースは最近亡くなったが別人みたいな体格になりショックを受けた。やはり再結成というのは考えもんだ。昔のファンが失望するだろう。テレビで美空ひばりと一緒になりひばりが「あなたがトワさんというの?」と聞いていたが笑っちゃった。私は「トワ・エ・モア」を東京拘置所の独居房に備え付けのラジオで聞いた(うるさいからスイッチを切る人がいた革マル派全学連委員長)が澄んだ声の女性はさぞや美人だろうと想像していた。保釈で出てテレビを見たらそうではなかった。由紀さおりも。森山良子は大好きで想像どおり。「ある日突然」「誰もいない海」はいい曲だ。当時は非常に新鮮だったが今聞いてもよい。洋楽ばかり聞いているけど日本にも優れたミュージッシャンはいるんだ。シンシアはどうしてんだろ?でも「思い出」の中にだけいてほしい。出てこないのは正解。