電力会社のおしごと
電力会社は「仕事の百貨店」と言われている。
決して、ヤマダ電機やユニクロのような専門店の
集合体ではない。
その意味がよく理解できる本である。
この本を通じて、例えばお客さまが今お使いの電力が
どのような設備と社員によって届けられているか、を
多視点で捉えることができる。
安定的な電力供給は当然のこと、そこを達成するために
会社には様々な仕事が存在しそれが有機的につながって
実現・維持されている現実。そこも見えてくる。
そして、今、低炭素化社会、安心安全な社会づくりという
新たな課題を電力会社は世の中から期待されている。
これにどう組織的に対応していくべきか。
つまり、どう人と技術を育て、デザインしていくべきか。
その課題と将来像も見えてくる本ともいえよう。
主に、電力会社を志望する学生の方、もしくは入社数年目
以内の若手社員は読んでおいて損はない。
長期的な仕事のキャリアに悩む中堅社員も基本に立ち返って
再読することをお薦めする。