脳の栄養失調 (ブルーバックス)
美味しいものは、脳と体が求めてるから美味しい。
それを無理に節制すればかえってよくない結果に陥る。
もちろん取りすぎはよくないけれど。
このことを「これでもか、これでもか」というほどに統計と生化学的な理論をもって読者に訴えかけます。
時々ちょっと極端なことを言ったりもしますがそこはご愛嬌。
肥満の指数についても、基準が低すぎること、痩せている人の死亡率は今肥満とされている人よりも高いこと、
糖分をとらないことでかえって糖尿病になりかねないことなど、
とにかく驚きの連続です。健康やダイエットの常識は「一面的」で危ないかもしれない。
人の体を含めた自然はもっと「多面的」なわけです。
本書を読むと、なんというか、楽になります。ああ、無理に変なことしなくてもいいんだな、と。
何億年もかけて作り上げてきた生命の神秘を、もっと信用しろということかな。
ちなみに、著者は同じブルーバックスから”「砂糖は太る」の誤解”という本も出していますが、
本質的な内容は本書と一緒です。本書よりも砂糖に焦点を絞ってる分読みやすいかな?
両方読みましたが、片方だけでもよかったかな…本書のほうが新しいし幅広いですが、前著のほうが読みやすいです。
危険な関係 [DVD]
この「危険な関係」の解説には必ず「エロティックな・・」という枕詞がついているようですが 意外にも直接的な表現はありません。 故に想像力がかきたてられて とても心地よく酔える大人の「危険な」ラブストーリーだと思います。 まさにゲーム感覚で上流階級の女性を誘惑する バルモン子爵が、不覚にも1人の女性を愛してしまい
心乱れてゆく姿・・演じているジョン・マルコヴィッチの 色気は必見です。 グレン・クローズの知的な悪女っぷり、 ミシェル・ファイファーの美しさなど、 キャストもぴったりで豪華です。
子爵ヴァルモン 1 (フラワーコミックスアルファ)
さいとう先生の漫画は以前は線の細さがきになっていましたが
物語の進め方に吸引力があって、長編は好きでした。
今回は時代背景もご本人の入れ込みようも半端無い勢い感じが伝わり楽しめます
時代物を見る場合、当時の風俗の細かな部分についても
この漫画は大満足させてくれました
なんちゅうか。。全頁色っぽい。ドキドキしますよ
ヴァルモンのフェロモン全開♪
この話はラクロですね
20代で読んでましたが、原作がうろ覚え…(苦笑)
だから、最後の落とし処にも今後楽しみです。
ドラマチック デイズ ベスト・オブ・TVドラマ
今までに放送されたテレビ番組の主題歌に使用された名曲を集めたコンピレーションアルバムです。この2枚組の全36曲は、ドラマの主題歌というくくりだけではなく、世界の人々に愛され続けてきた名曲の集大成といった趣でした。
エルヴィス・コステロが歌う「スマイル」を聴くと、キムタクとそれを追いかけるさんまの名シーンが印象的だった「空から降る一億の星」のエンディングを彷彿とします。
でもそのようなテレビ・ドラマを見ていた方だけでなく、私のような50代の音楽ファンにとっては、ここに収録されている曲のどれもがリアルタイムで愛してきた曲ばかりなのです。
マイケル・ジャクソンの「ベン」を聴くと、少年時代の愛らしい頃の彼を思い出しますし、スリー・ドッグ・ナイトの「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」等は、よくぞ主題歌に取り上げたくれた、と拍手を送りたいような選曲です。
ダイアナ・ロス「イフ・ウィ・ホールド・オン・トゥゲザー」、サラ・ヴォーン「ラヴァーズ・コンチェルト」、ママス&パパス「夢のカリフォルニア」、エルトン・ジョン「ユア・ソング」、アバ「ダンシング・クイーン」、サイモン&ガーファンクル「冬の散歩道」、ギルバート・オサリバン「アローン・アゲイン」、と書き上げますと、愛してもやまないオールディーズの名曲の数々ばかりが並びます。
幾多の思い出が本当に歌と共に走馬灯のように浮かんでは流れていきました。私の青春の歌です。そしてその思いはドラマを見ていた若い世代へと引き継がれていきます。
ただ、残念なのはミッシェル・ボルナレフの「シェリーに口づけ」の音源の状態が良くないことです。他のコンピ盤でも感じましたが、良い原盤はないのでしょうかね。
私のような洋楽ファンにとっては、リバイバル・ヒットを集めた究極のベスト盤というべきものといえるでしょう。
テレビ・ドラマを見られた方にとっては、思い出がまた蘇ることでしょうね。お買い得なのは間違いありません。オススメします。
Flight to Denmark
ようやくこのCDを入手できたのですが、待った甲斐がありました。メロディが哀愁に満ちていて、とても美しい曲ばかりです。しっとりした感のある洗練されたピアノの音色は、まさに冬のしんとした空気にぴったり。見上げた夜空から雪がパラパラと舞い降りてくる様子を想像させられます。4曲目と5曲目の導入部はクリスマスキャロルを彷彿とさせ、まさにクリスマスシーズンにオススメ。照明を落とした部屋でキャンドルの揺らめきを感じながら聴き入りたい、ヨーロッパのエスプリが宝石のように散りばめられた一枚。