Mayfly
The Fixxのヴォーカリスト、サイのソロアルバムです。
90年代前半、アルバムでいうとINKのあとにレコーディングされたもので、長いことファンが待っていた作品だ。10年以上も寝かされていたのか。もったいない。ショービジネスは厳しい。
一緒にプロデュースをしてギターを弾いているBruce Gaitschについては解説しようとするとマドンナまで出てきちゃうヒットメーカーでセッションマンなので簡単に言うと、INKのFalling In Loveを書いてプロデュースした人です。
共作のMayflyを除き全曲Cyの曲なので基本的にThe Fixxに似てはいるけれども、やはりFixxは各パートが個性的なので
このアルバムは“サイ・カーニンが自分の曲を持って他の人とバンドを組むとどうなるか”みたいな音がします。例えば5. I'm Getting Outはブルースっぽいギターのイントロで始まる。これはFixxではやらない音だ。
すべてのヴォーカルパートはファーストテイクそのままだそうだ。有機的で熱っぽいのは歌のせいか。どの曲もいいけどこの中で後にFixxで録り直されるのはMayfly。どうしてなんだろう。
追記:2007年11月、cycurnin.comが開設され、同時に当サイトでアルバム『The Returning Sun』が発売になりました。FixxからはJamieが参加しています。
Fables From a Mayfly: What I Tell You Three Times
FAIR TO MIDLANDのメジャーデビューアルバムです。 とにかく凄いです。低音から高音まで自由に使いこなすハイトーンヴォーカル、流暢なピアノや華麗なキーボードに絡むヘヴィーなギター。どれをとっても最高としか言い様がありません。 音楽的にはプログレメタルやシンフォニックメタルなんでしょうが、○○みたいなサウンドなんて形容が不可能なくらいの彼ら独特の音楽だと思われます。 早く次のアルバムが聴きたいと思わせると同時に、マイナーレーベル時代のアルバムもぜひ入手したいと思わせるに充分な極めてハイレベルな作品です。 ジャケットやインナーに描かれている絵もファンタジックでアルバムの内容にピッタリだと思います。 個人的には久しぶりに巡り会えた一生ものの大傑作です。 お薦めの一枚です。
Fables From a Mayfly: What I Tell You Three Times [Analog]
美麗なキーボードにヘヴィなギターリフが絡む様はとにかく素晴らしい。
それに乗る特徴的な抑揚を持つVo.がまたこのバンドを異質に感じさせます。
プログレバンドの中でも今までにない展開を持つバンドだと思いますね。
切なくなるような曲もあれば、激しい曲もあり。
一曲一曲が大変濃く、質が高いです。今年絶対に聴くべき一枚。