映画監督の未映像化プロジェクト UNFILMED PROJECTS
通好みで癖のある監督(多分にアート系)から誰もが知ってる監督まで、色んな監督の実現しなかった映画について詳しく書かれている。そういった作品のシナリオや原案も抄録されていて、作り手のこだわりを強く感じる。
しかし、カラーページで珍しい写真を出来るだけ見せたかったからか、写真の上に細かい字が沢山書いてある。それが大変読みづらい。たとえビジュアル重視でも、もう少し読みやすいレイアウトに出来たと思うと、とても残念だ。
未来世紀ブラジル スペシャルエディション [DVD]
スペシャルエディションの、Disc1は、通常版と同じ143分のいわゆる「オリジナル版」映像です。違いは2枚目の特典ディスクが付いているかどうか。
[Disc2 特典](29分+予告篇) ●メイキング「『ブラジル』って何?」(29分)※日本初披露のメイキング映像を収録! ●オリジナル予告篇 〈封入特典〉 ●解説ブックレット(8P)予定
公式ホームページより抜粋
買ってないので内容はわかりませんが、30分のメイキング映像を見たいかどうかだけの差で選べ。ということなのでしょう。
未来世紀ブラジル スペシャル・エディション [DVD]
この映画の世界は「ディストピア」ということになるのでしょうか。映画を見て爽快な気分になりたい方にはお勧めできません。市民は利便性を無視した無駄な規則に縛られ、役所は市民の届出をたらいまわしし、役人の汚職・失策とその隠蔽がはびこっているにもかかわらず、大多数の市民はその現実に気づこうとしない。とある極東の島国の現状を思い出させます。絶望的な世界で半ば思い込みの恋愛にしがみつく主人公、陽気なテーマ曲、随所にちりばめられたコミカルな場面、ドギツさと紙一重のビビッドカラーの氾濫、すべてが混ざり合ってとても印象的な映画です。
未来世紀ブラジル [DVD]
行き過ぎた官僚社会、全体主義的な管理社会、無意味なペーパーワークの山、正義の名のもとの暴力を振りかざす政府、、、。現在社会がかかえる問題に対する痛烈な皮肉がつまった内容。ブレードランナーやトロン等の古い名作SFも同じですが、退廃的な未来間は、この頃のちょっとアナログっぽい描写の方が妙にリアリティがありますね。独特の映像美も素晴らしいし、ストーリーも面白い。これは名作でしょう。
ロバート・デ・ニーロ演じる暖房修理屋がかっこいいですね。
未来世紀ブラジル オリジナル・サウンドトラック
近未来?のとある国。管理の行き届いたコンピュータ社会の中で、情報省記録局の役人が叩き潰したハエによる印刷ミスでテロリスト「タトル」と善良な一市民「バトル」が間違って逮捕される。主人公のサムは処理を任されるが…
と、これがこのCDの音楽が使われている映画の大まかなストーリーです。
ちなみに「未来世紀ブラジル」の「ブラジル」とはテーマに使われている陽気な楽曲のこと。
特に映画のなかでどんなシーンにも使われているこの曲は絶品です。
暗い時も、楽しい時も、ピンチの時も、ラストの瞬間までこの曲が使われています。
明るいサンバのリズムにのって映画の細部までを思い出すことができます。
是非映画を堪能した後にじっくりと聞いてみてはいかがでしょうか?