EMOTION the Best 星方天使エンジェルリンクス DVD-BOX
WOWOWのノンスクランブルの時から好きな作品だったので、今回の廉価版嬉しい限りです。
(商品の仕様は2006年のDVD-BOX版と同じものです。)
久しぶりに観ても最後で泣いてしまった作品。 キャラもストーリーも変に媚びてなく、最近のアニメには無い部分が新鮮で逆に楽しかったです。
(やや後半部分が駆け足な展開が賛否両論ですが、ブレてはいないはずです。絵は一定のクオリティを保ってます。個人的にキャラデザの方の回は女性キャラに見ごたえありです。)
また今では「フェイト・ステイナイト」の監督さんの作品だったので、最終回の演出にも「観て良かったな」と感じました。
(同時期に観ていたので嬉しい誤算でした。)
古い作品ですが、観る価値はある作品だと思います。(時間とお金の余裕があれば是非オススメします。)
新しき日本語ロックの道と光
彼らは、本当にライブバンドのようで、全部一発録りなのだそうです・・・う、嘘だああ。
というのは。確かに勢いで突っ走るようなイメージもあるけれど、よく聴けば、音のひとつひとつがすごい丁寧なんです。
ギターも、ドラムも、ベースもヴォーカルも、魂の込め方が、本当に一音に一つの魂ってかんじ。これが一発で出来るとは、ものすごい集中力だと思う。聴いてて飽きることがあり得ない音楽です。
とくに私が注目しているのはドラムの独特の音。やっぱり丁寧。そしてなんか胸が熱くなる。
そしてヴォーカルはかなり歌うまいです。最近のインディーズ出のライブバンドとは一線を画すほどに。
曲もすごくいい。こんなにいい曲を1st.で書いちゃって、この人たちこの先いったいどうなってしまうのか。巧いといったらかなり巧いんだけれど、技術とか、計算でなくて、魂で作ったからこうなるんだよ、と本人たちには言われそう。特に「情熱~」のやつと「朝」は圧巻だ。
J-POPにも、日本にしかない、日本独特のメロディーって結構普通に出回っていると思うけれど、サンボのメロディーがまさにそれ(ロック版)。なぜかキュンとくるメロディー、音楽です。
いちど聴いてみてよ!!ハマるぞ~
なぜ君は絶望と闘えたのか
光市母子殺人事件。妻と子を惨殺され、残された本村さんは、9年間、
ある意味で「人の死を実現させるための闘い」を続けてきた。
その間、彼はさまざまな形で「死」と向き合う。
犯人の少年に最初司法は、死刑判決を下さなかった。しかし本村氏はそれに
敢然と立ち向かう。ときにエキセントリックとさえ思えるほどのその言動に
違和感を覚える人もいただろうし、心ないマスコミの批判にもさらされた。
しかし本村氏は、自分の気持ちに正直に、「闘った」。本書はその歴史である。
本書を読むと彼の行動がただの「仇討ち」ではなかったことがわかる。
むしろ、9年の間に木村氏は揺るがない死生観を身につけていった。
本書のすばらしさは、単に犯人の青年や弁護団を攻撃するのではなく、
絶望と苦悩の余り自殺を考えた本村氏の闘いに正面から向き合った点である。
行間からは本村氏の義憤だけでなく、悲しみや死生観がにじみ出ている。
死刑制度に対する意見は様々だ。私は必ずしも死刑賛成ではない。
「人が人を殺す」ということは、死刑という形であれ、
それはそれで重いものだと思う。
しかし、犯罪被害にあった家族が泣き寝入りし加害者が手厚く保護される国は
本当の民主主義国家とはいえない。
死刑廃止論者も、肯定派の人も読んでほしい一冊だ。
本村氏を支える人たちの心理描写も、きちんとなされており、内容にふくらみをもたせている。
家郷の訓 (岩波文庫 青 164-2)
宮本の郷里は山口県大島郡。彼がまだ幼かった頃の、故郷での暮らしぶりを克明に
描いた生活誌。村のしきたり、生計の立て方、子どもの扱いや遊び、躾のありかた
などが彼の思い出と共に綴られている。読み進めていくうち、章立てになったそれ
らのテーマがバラバラなものではないことに気づく。様々な不文律や互助的なイベ
ントを通して、重層的で手厚いネットワークが形成されているのだ。それをインフ
ラに、発育に応じて技術や価値を習得する仕掛けがきちんと用意されている。
そこに、最も身近な存在である家庭や親の生き様が、それらのインフラとうまくかみ
あう形で総体として機能したり影響する時、最高の学習環境が実現するのかも知れぬ。
それは同時に村の全ての人々がしあわせになることを願う仕掛けでもある。蟻の生活
にも感じるあの本能的な機能美は何だろう。それにしても、著者の父親の人となりに
触れた「父親の躾」は感動的。宮本の父は一介の百姓にすぎない。しかし、あの真剣
な生き様に胸打たれない男はまずいないだろう。素晴らしい本である。
音楽の子供はみな歌う
全体を通して一貫したテーマ性があり、統一感のあるアルバム。
#1「光のロック」で定められた方向性は揺らぐことなく、#13「I love you」までまさに光の速さで一気に駆け抜ける。
今までの過去は捨てて、今日から明日へ走りだそう。
一緒に新しい朝を迎えよう、と語りかけてくるようなアルバム。
前作までのアルバムとは曲調や歌詞など明らかに異なり、賛否両論あるだろうが、自分は時代とともに変わりゆくサンボマスターの音楽をもっと聴きたいと思う。