MACABRE
私が、今まで聴いてきたDir en greyの作品、または、色々と聴いてきた色々なアーティスト(邦洋問わずに)の作品のなかでも、最も好きな作品の分類に入るのがこのMACABREです。
今やDir en greyは世界にも活躍の場を広げるほどのへヴィーで激しい演奏をくり広げる凄いバンドになってしまい、それに比べればMACABRE辺りの彼らのレベルは今にしてみたら大分低かったように思えるのですが、このMACABREは、そんな演奏力と関係なく彼らの独自の世界観を体験できる。ダークで、激しく、恐ろしく、悲しく、最後には感動にも似た感情を芽生えさせてくれる、そんな作品だと思います。
この作品の私の見所は、全部と言いたい所なのですが、強いて挙げると、まるで暗黒の儀式をくり広げるようなHydra 。ポップなのですが、激しい演奏と心地よいスピードで疾走していくBerry。 10分を越える長い曲なのに、その曲のドラマ性のような感じで退屈感を与えないで、疲れを与えさせないMACABRE 揚羽ノ羽ノ夢ハ蛹。 その曲の感じはとても悲しい感じなのですが綺麗で劇的な曲のザクロ。 最近の彼らではもはや見れないのか?とても爽やかなんですが、ポップすぎない、ハードすぎない、個人的最高な名曲、太陽の碧。 と見所はたくさんあります。
でも、個人的にはこの作品は全曲通して聴くことに意味があると思います。私はもうこのアルバムを100回以上聴いていますが全く飽きが来ない(個人差はありますが)すばらしい作品だと思います。
激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇(初回生産限定盤)(DVD付)
海外で比類なき知名度と人気を誇る日本を代表するロックバンドDIR EN GREY。
彼等の最新楽曲であるこの「激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇」はタイトルにもある激しさを残しつつ小気味よくメロディアスな曲と日本語を基調とした詩の構成がとてもシンプルで驚くほど聴き易い。
カップリングに収録された「残」「蝕紅」はLive音源ではなくセルフカバーの新録ver。
シングルとしては初となる特典DVDにはレコーディング風景やスタジオで収録されたMUSIC CLIPも収録。
タイトルの長さやアー写の様なジャケットを含め、今までのディルとは一味違う彼等の新境地とも感じられる意外性に満ちたシングルになっています。
京の宝づくし 縁起物
著者は儀式作法研究会というところの代表を務めている人物。京都、作法、慣習などの本が数冊あるようだ。
本書は、縁起物の数々を写真をまじえつつ、簡潔に紹介したもの。松竹梅、鶴亀、門松、注連縄、絵馬、御幣、十二支、七福神、五月人形、柏餅、熨斗、水引、赤飯、招き猫、福助など100種類近くが取り上げられている。
それぞれ、起原や用いられ方、意味合い、飾り方が解説される。簡潔で分かりやすく、実用性も高い。
一方で、読み物としては満足できない。記述を切りつめすぎて、蘊蓄やふくらみが足りないと思う。タイトルには「京の」と入っているが、京都の儀礼や慣習の本というわけではない。全国どこでも通用する話だ。
無欲の勝利 最高の自分を引き出す“求めない”技術
この著者の他の作を読んだことがあり購入してみました。
それほど難しい言葉は使わず、割とわかりやすいとおもいます。
「無欲」と「勝利」という二つの言葉は矛盾しているように感じる方もあるかもしれませんが、私的には過去の体験から納得いく、というか 「まさにそう!」といった感じでした。
深く考えすぎず、目標に向かってシンプルに行動するといったところでしょうか。
またもう一度読んでみようと思います。
激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇
現時点での彼らの最高傑作である前作「UROBOROS」から約1年ぶりの音源は、「秒「」深」、「残-Zan-」、「羅刹国」、「ピンクキラー」、「Obscure」、「朔」、「Clever Sleazoid」、「凱歌、沈黙が眠る頃」と
デヴューから脈々と受け継がれてきた「とてつもなくヘヴィでありながらも、哀しく美しい」曲をリードトラックとしたシングルである。
しかし、この曲は間違いなくこの系譜の曲、いや彼らのすべての曲の中でも最高傑作であり、DIR EN GREYというバンドを更なる高みへと押し上げるパワーを持っている。
「The Marrow ofa Bone」から顕著な、張り裂けんばかりの感情を前面に押し出した京さんのクリーンヴォーカルによるサビの美しさは言うまでもなく、ヴォーカルヴァリエーションをフルに使ったヘヴィパートでの絶唱、さらに力強くなったShinyaさんのドラム、曲のボトムを支えながらも存在を強調するToshiyaさんのベース、今まで以上に刻みのしっかりした薫さんとDieさんのギター。
これらの5人の個性とテクニックが最高の形で凝縮された完璧な一曲である。
あえて比較するならば、Slipknotにイエテボリサウンドをミックスした、という印象ではあるが、そんな簡単な言葉で表現できるほどの音楽ではないのも確か。
「Uroboros」以上にDIR EN GREYという音楽の確立がはかられている。
前作で飛躍的に向上したサウンドもさらにグレードアップし、特に京さんのグロウルが以前よりはっきりとなった(それにしてもToshiyaさん巧い)。
カップリングにはさらに初期Deicide度を増した「残-zan-」のリミックスである「残」、そして「蝕紅」のスタジオライブ音源を収録。
特に「残」は歌詞がほぼ英語になったことで以前よりも冷酷なイメージを植付ける(もっとも、ライブでもお披露目済みの通りヴォーカルは100%デスメタル化して聴き取り不可能だが...)。
「蝕紅」でも、オリジナルと比較することで、京さんの表現力、バンドの演奏力の成長が感じられる。
また、これらの再構築された曲を聴くことで、彼らの音楽性のコアな部分はデヴュー当初からぶれていないということが確認できる。
最近は「アクロの丘」をライブで披露したり、こんな完璧な曲を発表したりと、否が応にも次のアルバムへの期待は高まってしまうが、DIR EN GREYというバンドは必ずその期待以上のものを打ち出してくれるはずだ。