ポートレイト・オブ・ジャコ
完全に想像を超えていた。技巧派の作り込んだ音には間違いないが、ブロンバーグのジャコへの「敬愛」がリスナーに伝わるほどの研ぎ澄まされた音が溢れている。4曲目、A Remark You Madeは中でも素晴らしい演奏。響いてくる静謐な音遣いが胸に沁みる。録音も奥行きのある音像処理で、前面に聴こえるピアノの奥からテナーサックスの音が沸き起こるような、目の前で演奏されているような生の音である。もちろんウッドベースの音も、弦への指のかかり具合が伝わるほどのクリアでファットでウォームな音。参加メンバーがまた良くて、ボブ・ミンツァーやジェフ・ローバーなど、モダンでフュージョン的なアレンジの中にも、きらりとアコースティックな本物の演奏を聴かせている。他にポップな「コンティニューム」やホーンをバックにウッドベースで弾いてもトラディショナルに聴こえない「ザ・チキン」、レイドバックした「ティーン・タウン」など、凝ったアレンジが外れない選曲となっていて、良いアルバムだなと思わせる。
「グッドナイト&グッドラック」オリジナル・サウンドトラック
このサントラは劇中に登場するセリフ以上に登場人物たちの心情を
雄弁に語っています。
映画を観る前に予習として聴くも良し。
落ち着いて考え事をしたい時やドライブの時のお供として聴くも
これまた粋でしょう。
この一枚があれば快適なひとときが過ごせるでしょう。