ハカイジュウ 3 (少年チャンピオン・コミックス)
実在の街、東京都立川市を舞台としたモンスターパニック物の第3巻。
※物語の導入や絵柄等の感想は1巻のレビューを参照してください。
3巻ではパニック物には付き物の『極限状況における人間の狂気と対立』が描かれます。
生き残った人間達の中で、本性を表す者、才覚を現す者が登場。
対立の中で僅かではあるが人間達の協力によりクリーチャーへの反抗がなされるシーンも。
クリーチャーや謎の溝や穴に関する新情報は無く、展開は予想の範囲内で意外性がなかった為、
1〜2巻ほどの疾走感を感じる事が出来ず、ちょっと失速してしまったような印象でした。
引き続き今後の展開を期待しつつ、
次巻も購入予定です。
ハカイジュウ (1) (少年チャンピオン・コミックス)
読んでいて思った印象は、ただ逃げてるだけだな、と。
突然それまでの日常が崩れて、登場人物も読者も訳の分らぬまま、謎の生き物からただただ逃げる。
こういうタイプの漫画は好きなのですが、どうも何かが足りない。
似たような漫画にスピリッツの「アイアムアヒーロー」がありますが、それと比べると
ちょっと物足りない印象。それと比較するのは酷でしょうが…
とりあえず、ひたすらモンスターから逃げるというコンセプトは気に入りました。
けど何かしらのインパクトが随所にないと、飽きてしまいますね。
ちなみに1巻には特にインパクトはなかったです。残酷描写は無駄にありますけど、特には…
ハカイジュウ 2 (少年チャンピオン・コミックス)
実在の街、東京都立川市を舞台としたモンスターパニック物の第2巻。
※物語の導入や絵柄等の感想は1巻のレビューを参照ください。
このレビューは既に1巻を読んだという仮定で書いています。
1巻ではわけもわからず逃走する主人公と同級生の逃走劇に終始した内容でしたが、
2巻では主人公の目的が幼馴染の捜索となり、状況が少しずつ明らかになってきます。
新クリーチャーの出現、新たな生存者との合流、街を取り巻く現状、
クリーチャーの生態(と思われる行動や登場人物達の推測)等が僅かながら見えてきます。
今回の新たな生存者との合流により、モンスターパニック物の王道である
『登場人物同士の人間模様』という楽しみも加味され、面白味が増してきました。
ラストの引きも気になりますし、今後へも期待も更に膨らんで来たので次巻も購入します。