大人のロック! 2009年 春号【Vol.18】[雑誌]
大きな特集よりもニュースや新譜の広告が参考になることが多いこの「大人のロック」誌だが、今号については巻頭特集が、多くの天に召されたスターの生き様を刻みこんだロックの歴史に光をあてて、秀逸である。有栖川有栖氏の「伝説となり、より鮮烈な光を放ち続けていること。だがその様は、はたして美しいのか？」「音楽を二の次にして伝説に酔うこともありはしまいか。」という問いかけは重い。この特集で採り上げられた４４人の生き様を振り返り、彼らのロック音楽の成長に対する貢献を見直す縁としたい。考えると、６０、７０年代には結びつけることを想像し難かった「大人」と「ロック」。そのロックもビートルズやディランのデビューから数えても５０年になろうとして、私のような中年が今でも楽しめる、確固たる音楽の１ジャンルになり、老いをテーマともするようになった。巻頭特集はそのロックの過去に照らして、現在、未来にも思いをめぐらす好企画だ。
来日するロッド・スチュワートの特集も充実している。本誌の特集はビートルズ、ストーンズ、ツェッペリン、クラプトン関係が多かったから、ロッドのような個性あるロッカーの特集は歓迎だ。今後も同様の特集を期待したい。
特集以外の小さな読み物では、一発屋列伝でミニー・リパートン、ルーツ・オブ・大人のロックでスタンダードソングメーカーであるホーギー・カーマイケルを取り上げているのが渋い。
紅
オイ、
じぇれーどマンそんなお前が暇なんだろーよ(笑)
ブルーブラッド、ジェラシー、シングルス、アートオブライフとかにもお前のお望みどうり反撃したから(笑)
見たまえ(笑)ハッハッハッハッ(笑)
マシンガンズファンはキモい、ブサイ、ひがみー、嫉妬マン、じぇれーどマンみたいな奴ばっかなんだろーな(笑)
何か想像つく(笑)
笑っていいとも!(笑)
20th Century Boy: Ultimate Coll (Dig)
とにかく、なんでもいいから聞いて下さい。３０年以上前の音楽だけど古くささなんて気にもなりません。特に若い人、ビジュアル系の元祖です。しかも断然かっこいい。曲を作るとはこういうことだと教えてもらえます。ここから入ってThe Sliderへ、そしてBolanの世界へ入ってください。１２０％おすすめ。Yeah!
The Best of T-Rex Vol.1
ベストアルバムの定義を「ヒット曲を集めたもの」或いはシングルヒットばかりにこだわらず「代表曲を集めたもの」
にするかは、人ぞれぞれだと思うが、T.REX黄金時代とも云える1972年の曲が8曲も入っている。
"The Slider"が、volume2の方に入っているのは惜しい。volume1に選んで欲しかったという想いが、なくはない。
映画でお馴染みの"20th Century Boy"や、1973年の"Easy Action"含め、全盛期と、
やや翳りを見せ始めたが、音楽的には新境地を開いたかのように見える"Teenage Dream""Light Of Love"なども、結構楽しめる。
1973年、幼かった私はLIVEに行って、MARC BOLANの容貌があまりにも変化しているのに驚いた。
全盛期が本当に華やかだった分、突然の事故死までの期間は、悲哀に満ちている。
1972年よりも前のT.REXの曲を聴きたければ、また、他を購入する必要があるが、
先ずは、お勧めできる選曲となっている。
歌詞カード等のない輸入ものにしても、リーズナブルな価格だ。
それに比べると、volume2は、やや、焦点がぼやけている。
TOTAL T.REX 1971-1972 [DVD]
30年以上経ってなお、伝説のバンドとして燦燦と輝き続けるT.REXの魅力は、楽曲の良さに加えて、何といっても最後のポップスター、Marc Bolanの他を圧倒するカリスマ性だろう。
今でこそ単純でキャッチーな彼の楽曲は高い評価を受けているが、
テクニック至上主義の70年代当時の評価は不当に低いものであった。
しかし当時からMarcのカリスマ性は、他を圧倒した。Marcならではの独特のヴィヴラートのかかった声、下手なのに魔法がかかったような不思議なギター、そして「バップする妖精」と讃えられた神秘的な容姿。
チビだしエラがはっていて正統派の美青年には程遠いのに、
小柄な体からは溢れんばかりのエネルギーを放出し、
「冗談で始めた」という、当時ではショッキングな白塗り化粧も
妖艶でありながら表情によっては、はにかんでいる美少女のように
清清しくも見えてドキドキしてしまう。
猥雑さと清純さ、神秘性と同時に時代の先端を行くカッコ良さ・・・
Marc Bolan自身、彼の楽曲同様に矛盾する要素を多く持ち
それが抗し難い魅力となって迫ってくる。
音楽が記号化し、スターは単にメディア産業の傀儡となった今日こそ
スーパースターの時代−７０年代の中でも最高のスーパースター、
動いているMarc Bolanを是非見て、そのキラメキに打ちのめされて欲しい。
