悪人 (特典DVD付2枚組) [Blu-ray]
やるせないほどの愛情で結びつく男女を、体当たりで熱演する妻夫木聡と深津絵里が素晴らしい。深津絵里がモントリオール映画祭で主演女優賞を獲ったのも納得。本作は、主人公と彼が殺人犯だと知って一緒に逃げようとするふたりの『愛の逃避行』であるわけですが、彼らをめぐる人々の群像劇でもあります。
祐一の祖母を演じる樹木希林がさすがに素晴らしい。純朴な老人を狡猾に騙す悪徳業者や、執拗にカメラを向けるマスコミに狙われる祖母は、最も弱い人間に思えますが、孫の祐一を心から慈しむ気持ちが、最後には彼女を強くする。また、身勝手な娘だとしても無条件に殺された我が子を愛する父。演じる柄本明がこれまた素晴らしい。
そして、責任感皆無の人を見下すことでしかプライドを保てない甘ちゃん大学生。岡田将生は、こんな役もできるんだと思わせる好演でした。満島ひかりも、殺されてしまう自己中女を見事に演じきっています。その『小悪魔ぶり』と『うざさ』は、祐一を正当化するに足るほどです。
もちろん、殺人犯の祐一は悪人です。宣伝文句の「誰が、本当の悪人か」の答えもさることながら、『悪』の位置づけの変化を感じます。
それは、どんな理由であれ、殺人は悪いことで、祐一も、それは悪だとわかっていた。でも、当初は、それは祐一にとって悪かったと思っていない“客観的な悪”だったのですよ。それが、光代と出逢い、彼女を大切に想う気持ちが芽生えてから彼にとって、客観的だった悪が、“主観的な悪”に変わった。被害者に心から申し訳ないという『罪の意識』心の目がひらいたということじゃないでしょうか?
そしてラスト、いよいよ逮捕の時が迫ったとき、祐一は恐るべき行動をとります。これには、さすがに仰天しますが、その結果は後日談のような静かなラストシークエンスで明らかにされます。
映画を観終わった後には、よどんだ澱(おり)のような暗い感動が残ります。それでいて小さな希望を感じるのは、祐一が祖母にプレゼントしたスカーフが、殺人現場に結ばれていたから。それとも、悲しい眼をした祐一が最後に泣いたような笑顔を見せるからか。彼女の為に『悪人』になってやる事。愛する人を“被害者”として守るためにあんなことをしたからか。
被害者の父が“大切な人はおるね?”と語りかける一連の言葉が耳に残ります。
(リッキーアンドヒッキー)Rickey&Hickey フェイククロコ柄ラウンドファスナー型長財布
第一印象は「かっこいい」
おもちゃみたいなのが来るかな?と思ってましたが
いい物でした。でも、初めて使うときファスナーの持つとこがポロっと取れましたwwペンチでつまんだらなおりました。
すぐなおって、見た目もいいので満足です。
映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」オリジナル・サウンドトラック
23曲目と24曲目に収録予定だった曲と最終的に収録決定された曲とで表記ミスがあります(メーカーに問い合わせないと分からないことですが)。
試聴しても分かることですが「約束 -Guitar Version-」はこのCDには収録されていません。購入の場合には注意して下さい。
23曲目(誤)僕の初恋をキミに捧ぐ テーマ -Piano Version-
(正)約束 -Piano Version #2-
24曲目(誤)約束 -Guitar Version-
(正)僕の初恋をキミに捧ぐ テーマ -Piano Version-
「約束 -Guitar Version-」など収録されなかった曲があるのは残念だ。
日経エンタテインメント ! 2011年 01月号 [雑誌]
映画、テレビ、CM、音楽、本、ゲームのヒット番付が「ヒット総まくり」として紹介されています。TOPはAKB48で以下、嵐、アバター&3D映画・・・と続きます。マツコ・デラックスも8位です。このマツコ・デラックスと高田純次の対談がテンポもよくて内容も面白くて、偽物がやっている高田純次名のツイッターのことに触れています。13人か14人の偽高田純次がいるそうです。
タレントでは「仲里依紗」が高い評価とともに詳しく紹介されていたり、主役のAKB48についてはかなり頁をさいて紹介されています。エンタの世界の2010年がよくわかる特集です。