NOVEL MIHO YOSHIOKA
岩佐真悠子の写真集など、表紙にやられた、という写真集はいくつかありますが、
本作もその良い例。
この金額でこの表紙ではファンならずとも思わず手が伸びるのでは?
セミヌード、といううたい文句は嘘ではない、と思いますが不思議と妖艶な感じ
はしません。やはり女性写真家だから、でしょうか。
男性よりは女性が見て満足するような内容かもしれません。
表紙のようにノーブラで上半身が写っているような写真は30ページほど。
マッサージを受けていたり、着替え中、というシチュエーションです。
しかし表紙以下でも以上でもない、という印象です。むしろブラウス着用ながらノーブラで
胸を寄せている写真の方が色っぽいように思えました。
もちろんバストトップが見えるようなことは無いですが、胸の形はよくわかります。
ただ、他の作品、水着写真集のほうが色っぽさを感じました。
セミヌードではありますが爽やかな感じ。終盤一糸纏わぬ姿、というのもありますが
大胆・開けっぴろげすぎていて。
しかしこの金額でここまで吉岡美穂を見られる、というのは嬉しいところ。
ページ数も問題なく良作と言えるでしょう。
世界制服 1 (サンデーGXコミックス)
榎本ナリコの短編集『世界制服』。
せかいがふるえた。
いや、実際よんで一瞬ブルッと身震いしたのは事実。でもそのあとはこの作品のワールドへ違和感無く入り込めたのは自分でも驚き。まぁ結論からいうと面白かったんです。
全部で6つのエピソード。
元エスパー少年の所に現役エスパー少女が来てサクッと世界を滅ぼしたり、平凡な女子高生のラッキーな日常が実はひとりのオタクの描いた仮想現実だったり、技術の発達により見た目は10代だが実年齢が50代の少女に迫られたりと、ギャグともブラックとも言えるブッ壊れた設定のエピソードが所狭しと並んでいるのだ。
個人的に秀逸で面白かったのは、フィギュア好きの少年の知らないところでその人形たちがしゃべりまくるという話。人形が話すというのはありきたりだが、この作者が書いた話なのでこれまたぶっ飛んでいる。ある日新しいフィギュアが届くところから話は急転直下するのだが、つづきはご自分の目で見てもらいたい。
少女マンガと青年マンガの中間のような絵柄。
サンデーGXといえば『ブラック・ラグーン』だがこんなはっちゃけた作品を連載してたとはやるなぁ。ギャグ、ブラック、ラブなどの要素を巧く自分色に染め上げた、驚くべき作品。
聖モエスの方舟 1 (サンデーGXコミックス)
「センチメントの季節」の作者さんということで、気にはなってたんですが、どうも前述のものとはノリが違うようなので後回しに、で、少し他の本が出るまでの間繋ぎに、と思って買ってみたら… 面白い!!オビの「おそろしく真面目に全身全霊でふざけている、まさにSF的に正しいコミック」という推薦文そのまんまで、この作者さんはこのノリでも充分「アリ」なんだと、間繋ぎ程度に考えていた自分を恥じ入るばかりです。 いやー次巻がもう楽しみです。