Bon Appetit!
この気品あり温かく明るい美声が相対的に今日も保たれていることにまず驚きだし、曲への安心感も変わらずあることの凄さを思う。序曲の「毎日がスペシャル」のような新鮮さを内に秘めていられるからだろうか。だからこちらも、そのフレッシュな声を耳にする度に自然と原点へ戻れる。「心はいつでも17才」。あの頃の夢見る気持ちと今日までの経験を活かせば、これからこそ良い時間を送れると思えるような詞だ。一方で昔の「駅」のように悲哀の曲想を持つ「ノスタルジア」は想い出を黄昏の中で探しに行くような大人の曲。過ぎ去った恋愛をいとおしく振り返る瞬間というのは齢を重ねなければ出会えないものだ。
前半は穏やかな昼下がりや緩やかなドライヴに合いそうな曲が多く、「Tell me,tell me」は軽くランデブしてゆくギターのアルペジオがとても心地よい。「今夜はHearty Party」からはナイトモードの曲が増え、この音源ではリズムの加速感が増している。詞の“dance now” というようにワクワクする気持ちを強く引出す。キムタクの面白い飛び道具も備わっていた。「カムフラージュ」では山下達郎のppでのコーラスからの導入がやはりいい。“目と目があって”という映像的にドラマチックなサビも印象的。続き「Winter Lovers」へ流れてゆくロマンチックな展開そしてアットホームな「すてきなホリデイ」は当に年末の冬使用だ。
パイプオルガンで始まる「天使のため息」は彼女らしい、美しくて切ない代表曲に。スローモーションで過ぎ去ってゆく詞の展開も聴き所リズミカルなバラードがそうさせるのかも。2分24秒の「A cup of tea」はその名の通りティータイムをうたう。大人の時間の過ごし方を歌う前半の曲とも通じ合うものがあった。
OUT OF THE BLUE ~B side集
「One more time..」「僕はここにいる」のヒット作が出てから何となくバラードの印象が強まってしまったが、本当はブルースを好むロックなミュージシャンであるというイメージを私は持っている。B面ということで、かなり力の抜けた、山崎ワールドが展開されている。渋い楽曲のカバーや、実験的なものもあり、かなり楽しめる内容となっている。個人的には「Rough Rock'n Roll Boogie」が好きです。今後、バラードだけではなくもっとはじけた山崎まさよしが見たいというファンは私だけではないと思うのだが…。星4つとしたのは恐らくはじめて山崎まさよしを聞く人向きではないと思ったからである。
A GIRL IN SUMMER
ノスタルジックを漂うアルバムだと思っていた。
ジャケットはグレイッシュでアンニュイさをもっているのかと思っていた。
そうではなかった。
静かな波の音で始まる。
日差しが差し込む青い海が澄んでいる。そんな感覚。
Yumingに関するあるコミュニティでは「哀しみのルート16」に人気がある。懐かしいメロディ。何か消えてしまった風景がよみがえる。まるで教会で賛美歌を聴いているような「ついていくわ」。モーゼもでてくる「時空のダンス」。
白いカーテンが風に揺らされている静かな部屋にいるようなアルバム。
ほんとうのエコカーをつくろう
地方で注目されているベンチャー社長の本として読みました。
電気自動車やその環境についての、わかりやすい記述もさることながら、
小さなベンチャー企業がこれだけ挑戦して結果を出してきたんだ!という感動や、
ベンチャー企業経営者ならではの視点が多く盛り込まれていて、勉強になりました。
著者の方は新しい社会の仕組みづくりを先導されている方なので、
逆風があたり批判等もあるかもしれませんが、私は応援しています。
講演会も拝聴したことがあるのですが、素晴らしい内容でしたし、本の内容も然りです。
頑張ってくださいね。
自動車アーカイヴ Vol.18 90年代の日本車篇 1 (別冊CG)
「80年代の日本車篇」から4年余。待望の「90年代の日本車篇1」が登場しましたね。
車種が増大したこの時代だけに今回は前篇としてトヨタ・三菱・スバル・ダイハツ・いすゞ
・光岡の車種が網羅されています。
私的には「イケイケ」のバブル絶頂期に開発された90年前半のクルマからバブル崩壊後に
開発され発売された「ケチケチ」の90年後半のクルマの劇的な変化が大変興味深いですね。
(特にトヨタ・カローラ‘前半'6・7代目と‘後半’8代目に顕著に現れています。)
クルマ好きの貴方にお勧めの一冊です。